いつ誰がEUCを作ったか

のざきさんの 「AT&TがEUC(Extended UNIX Code)をUNIXの文字符号化手法として使うようになったのって正確にはいつからなんですかね」 について。FreeBSD 4.6.2 からのわたしが解説しますよ。

結論からいえば 1985 年で、この年に System V Release 2*1 に対する拡張として、Japanese Application Environment がリリースされたようです (要公式リリース資料)。ただし、それが「EUC」という名前だったかについては今のところ不明。

その前段階として件の日本語UNIX システム諮問委員会では当然議論があったわけですが、その一員にAT&T UNIX Pacificがいる。ゆえに、1984年以前から実装は開始されていて、委員会へ開示されたタイミングである1984年がそのコードに残っているのではないか、と推測してみるわけです。

EUC がいつ生まれたかについては、調べている途中で塩崎さんと熊谷さんのやりとりもひっかかってきたので、塩崎さんの方でも載せていただけるともうちょっと情報が集まるんじゃないかなぁとか思ってみたりも。

*1:2009-03-12訂正 System V Release 3 は1987年